Wednesday, November 28, 2007

2009年世界社会フォーラム(ブラジルのベレンで1月に行われる)での「科学と民主制のための世界社会フォーラム」への呼びかけ

●2009年世界社会フォーラム(ブラジルのベレンで1月に行われる)での「科学と民主制のための世界社会フォーラム」への呼びかけ
 全地球的規模の、科学者と社会運動の建設的な政治的対話にむけて。研究開発に結びついた問題の民主的な応用のために。

 2001年から世界社会フォーラムは順次、世界中に広がる無数のNGO、メディア、組合や社会運動、自治体やその他組織、あるいは政府さえも巻き込んだアジェンダを生成してきた。
 今日、一連の社会フォーラムはこういったグローバルおよびローカルなレベルでの社会的、文化的、経済的な変革の構築、共有、反省の重要な機会であったと考えられている。
 しかし、我々の日常生活、経済、社会および環境に対する科学と技術の影響はかつてなく重要になっているにもかかわらず、世界社会フォーラムの歴史を通じて科学と技術に関する議論が欠如していたことを我々は認識してきた。
 原因は無関心でも、専門的な能力の欠如でもなく、社会運動家と科学者との双方に、社会の中での科学の位置とその未来に関連する考察が欠けていたことである。
 このことが、世界中の科学者とNGOや社会運動の間に、公共的で民主的な議論のためのオープンな協働空間を構築することが、下記の事柄を目的とした、新しい刺激的な機会となることを我々が信じる理由である。

1  公共財としての、人類共有の知識の開発と促進すること。

2 科せられた社会的責任を十全に果たそうとする科学者への支援という問題とその手段を議論すること。

3  研究者の自律性を強化すること。
 研究の公共的な使命を守り、学生、研究者、エンジニアによって科学的な活動が導かれているという状況を促進すること。

4 知識を生み出すという市民運動の能力と、科学的な組織とのパートナーシップを強化すること。

5 科学と技術に係わるフィールドでの、我々(南北双方)の社会による民主的な決定の能力を強化すること。

 科学者と社会運動家は、人権、文化的多様性と社会的あるいは環境的なニーズに対してより注意を払う社会を構築するために、彼らの専門知識と構想を共有する必要があるのである。
 このために我々は、科学者共同体と市民組織の構成員として、第一回「科学と民主制のための世界社会フォーラム」の組織委員会への参加を呼びかける。
 第一回「科学と民主制のための世界社会フォーラム」はベレン(ブラジル)で開催される2009年の世界社会フォーラムのなかで行われる。

※呼びかけに賛同し、このイニシアティヴを支援するために以下のサイトで署名することが出来る。
 http://fsm-science.org/